人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない
人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない
- 作者: 見城徹,藤田晋
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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▶成長を止めない
幻冬舎は、「幻冬舎を起こした人は出版会の異端児と呼ばれている」というおぼろげな知識と、興味を引かれて手に取った本をみると、出版元が幻冬舎だったということが何度かあったので、気になる出版社でした。
見城さんが幻冬舎の代表取締役社長だというのは、昨年末見たあるテレビ番組で知りました。60歳を越えてなお衰えることのない、エネルギッシュな仕事ぶり、オフでのゲストのもてなしの様子を見て、会社だけでなく、見城さん自身に興味を持ちました。
一方の藤田さんの起こしたサイバーエージェントについては、社名は聞いたことがあるものの、どのような事業をおこなっているかということは知りませんでした。
AmebaBlog(アメブロ)の運営等を行っている会社だということは、この本を読み終えた後調べて知りました。
しかし、若くして会社を立ち上げ、日本を代表するメディア事業会社に成長させたというような驕りのようなものは一切感じられず、謙虚すぎるのではとさえ思うほどです。
この本は見城さんが先に原稿を書き、それを受け取った藤田さんがそのテーマについて書くという方式で書かれています。
見城さんはとても情熱的で、エネルギーに満ち溢れています。
文章が力強く説得力があります。しかも、挙げたテーマに対し、実体験に基づいた持論を展開しているため、押しつけがましさはありません。
一方の藤田さんは、年齢の割に落ち着いた雰囲気が感じられます。
仕事に対する情熱は熱く、確固としたものを感じますが、見城さんの挙げたタイトルに、とても誠実に応えています。
もちろん二人の意見が多少異なるところもありますが、そのようなとき、相手の意見を尊重しつつ自分の考えも余すことなく披露するというところが素晴らしいと思いました。
見城さんの言葉は刺激的で即効性があります。
藤田さんの言葉は最初は物足りなさもありましたが、テーマの本質をじっくり考えるための解説書のような役割を果たしていると感じました。
全35のテーマは、どれもそのタイトルを見ただけで、何が書かれているのだろうとわくわくさせられました(*´▽`*)
多くのヒット作を世に生み出した見城さんだけに、まず興味を引き、手に取って読んでみたいと思わせるような言葉の選び方はさすがです。
中でも私の印象に残ったものがはこちらです。
・今日と違う明日を生きろ
~どんな小さなことでもいい、新しいことをしてみる。現状維持は楽だが、それでは人は前進しない。
・縛りがあるから面白い
~俳句を例に挙げ、「縛りがあるから思考を巡らそうと努力する。縛りは足かせではない。創造性の促進剤だ」ということを述べています。
・情けあるなら、今宵来い
>百万語を費やしたところで、たった一つの行動には敵わない。
その行動は、早ければ早いほどいい。
一番いいのは、今すぐ行動に移すことだ。
無理をしてはじめて人の心をうつことができるのだそうです。
若い人にはちょっと理解し難いかもしれませんが、自身の恋人(とは呼べないかもしれませんが)とのエピソードは胸にグッときました。
よく、「誠意を見せろ。」というようなことを言いますが、本当に誠意ある人は考える前に自然と体が動くものなのだと思います。
私自身はというと、まず考えてしまいます。いつも打算が入ります。
もっとシンプルに考え、行動できたら、それが自分にとっても相手にとっても最善だとわかるのに、それができません(;´Д`)
・ヒットしたものはすべて正しい
~売れたものにはその理由がある。まず、その事実を受け入れること。そうしなければ何も生まれない。
最後に表題のテーマについて。
自分がどう見られているかということばかり意識していてはダメだけれど、頑張っても結果の出ない自分は、何をやっても仕方ない…ということは決してありません。
頑張ってそれを続けていれば、必ずどこかにそれを見てくれている人がいるのだという気持ちを常に忘れずにいたいものです。
頑張り続けることをやめなければ、いつか努力は報われるのだということを胸に、仕事を頑張っていきたいと思います。
このブログも頑張って続けていきますよ~(=゚ω゚)ノオー!!
<まとめ>
今日と違う明日を生きる。
頑張って続けてみる。