ツイッター部長のおそれいりこだし
▶ダジャレ部長と侮るなかれ!!
ツイッターを利用していない私には、こんな思いがありました。
・続けるのって面倒じゃない?という疑問
・ネガティブなこと言われたりするんじゃないかという不安
・「○○なう」なんてつぶやくのは恥ずかしい
だから、ツイッターしたいけれど、実際のところツイッターの世界はどんな感じなのかを、常々知りたいと思っていたのです。
この本を一読して感じたこと、それは著者の経歴が、何ともバラエティーに富んでいるということです。
新卒で加ト吉(現テーブルマーク)に入社して、順調に昇進して部長になった―のではありません。
子ども時代から、思いついたことはすぐ実行する少年だったようで、調理師専門学校卒業後にロサンゼルスへ遊学したエピソードには驚かされました。
空港に着いた時には所持金が4万円しかなかったのも「ありえない!」し、その後アルバイトを続けて中古車を買うまでになったという行動力にもあ然としました。
帰国後に映像制作会社を起業、その後、これから全国展開を始めるという牛角(現レックス・ホールディングス)に入社。そこではアルバイトの教育ビデオの制作や、あの、おやじギャグ満載のメニューブックの開発にも携わっています。
そして、5年後の2007年、加ト吉に入社します。
思い立ったことはやらずにはいられない、向こう見ずな性格だともいえるかもしれませんが、どの仕事に対しても明確な目的を持って取り組んでいます。
そして、その目的を達成するために地道にコツコツ続ける努力をしていますが、不思議と大変さを感じさせません。
努力というと、何となく辛そうなイメージがつきまといますが、どこか楽しんでやっているような雰囲気が感じられるので、どんどん新しいことにチャレンジしてほしいと、応援したい気持ちが自然にわいてくるのです。
著者は自分のことを、「新しいことにすぐに首をつっこむ」と言っていますが、そうすることでうまく周りを巻き込んで、次の仕事につながるよい連鎖を生み出しているように感じました。
加ト吉のツイッターを始めた理由を、著者はこのように述べています。
・自社メディアを持ちたい
・うどんコミュニティを作りたい
これらを実現するために、まずはフォロワーを増やすために、地道な努力を重ねていきます。
ツイートをする上では、企業の代表だという意識を常に忘れず、
・柔らかい表現をする
・上から目線にならないようにする
・ツイートしてくれた人のブログやサイトなどを訪問し、その人に合ったツイートをする
などということを心がけています。
その為、ツイッターを始めたころは、ツイートを返すのに何時間もかかったそうです。
このような努力が実り、フォロワーは徐々に増え続け、フォロワーさん達とのリアルな交流へとつながり、それがまた仕事にも還元されていくという、良い循環が生まれていきます。
残念ながら現在、加ト吉の中の人は変わってしまいました。
というのも、著者は2011年に希望退職枠に応募して、加ト吉を退職されたのです。。
そして、その後も二度の転職をされています。
現状に甘んじることなく、常に新しいモノを追い続ける、本当に行動力のある人なのだと思いました。
恐らく、著者はどのような環境にあっても、加ト吉の中の人であった頃のように、小さな努力をコツコツ重ね、相手の目線に立つということを常に心がけて、仕事を楽しんでいるのだろうと思います。
<まとめ>
・ツイッターは人生を変えるかもしれない、大きな可能性を秘めている
・人の役にたちたい、楽しみたいという思いを忘れない
・新しいことに首を突っこんでみる
・加ト吉冷凍うどん、食べたいちご大福♪(・´з`・)