本を読んだら、自分を読め
※注 私が読んだのは単行本です。
まず、著者の小飼さんのこれまでの人生が衝撃的でした。
僕の人生の9割は本によってつくられてきた
というのは、決して誇大表現ではなく、事実をそのまま言葉に表しているといっていいと思います。
そのインパクトと、自分の経験をふんだんに盛り込んだ分かりやすい文章で、あっという間にこの本を読み終えました。
そして、普段は、「読んでいる最中は心から楽しんでいるものの、読み終わった後で内容を思い出し、うまく言葉にすることができない」私にも心に残る本でした。
この本の基本スタンスは「若い人への読書のすすめ」といえます。
決して若者でない人について切って捨てているわけではありませんが、若い頃にこの本と出合って、読書とはこういうものだということを知っていれば、より多くの本と出会い、豊かな人生を送れていたのにと、残念に思います。
(著者と私はあまり年齢が違わないので、難しかったとは思いますが(^^;))
以下、主な内容を抜粋してみました。
【本を読む目的】
自分で自分を救う力=立ち直る力を身につける。
▶本自体は人を助けてはくれない
本は勝手に人を救う。自分を救ったのは、本を書いた人ではなく、その本を手に取った人。つまり、自分自身。
自分の世界を自分で構築する⇒人生も構築できる力がつく
【本の読み方】
本に読まれない。
本を読むことは、著者と会話をすることとも言える。
書かれている内容を鵜呑みしない。
批判しながら読むことが大事。
【アウトプットのすすめ】
本や知識は循環させなければならない。
→何かを出すことで、新しいものが入る隙間ができるから。
本を読むということは、自分を読むということ。
本は今の等身大の自分を映す鏡。今の自分に足りないものが何かを知ることができる。
感想文を書くのは難しい。まずは淡々と事実を書くこと(読書ブログを書くにあたって)
【その他】
伝記こそ真の自己啓発本。
今までに読んできた本が、ふとした瞬間リンクすることがある。それが読書の醍醐味。
英語では、 教養=culture であり、教養≠knowledge(知識) だ。
自分の脳みそを耕せる人を「教養がある人」という。本は脳みそを耕す鋤・鍬。
おそらくこの要点だけ読んだのでは、なるほどとは思うけれど、心に響くものではないと思います。
やはり、なぜそう考えるに至ったのかというプロセスを知ることで、腑に落ち、自分の知識になり得るのです。だから、多くの人(若い人以外にも)に、この本を手に取ってもらいたいです。
読書とはこういうものだという新しい道すじを照らしてもらったことで、私はこれから、より一層読書を楽しめるだろうと思います。
そして、生きやすくなる筈です。
この本に出会えたことに感謝。
そして、この本を選んだ自分に拍手を送り、せっせと自分の脳みそを耕し続けていきたいです。(*´ω`*)
あ、批判することも大事なのでした!
なるほどと思うことがほとんどで、「本にかけるお金を惜しむなと」いうことがちょっと難しいこと以外に、大きな声をあげて批判すべき点はみつかりませんでした。
私はまだ、本を読みこむ力が足りないのかもしれません…。
反省………なんかする暇があったら、とりあえず本読んどこう!!(*´▽`*)