三角形の土地はよくないのか。「良い土地」について考えてみた。
良い土地とは一体どんな土地をいうのでしょう。
私は最近このことについて考える機会がありました。
ある方が最近引っ越された先の土地について、もう一人の方がよくない土地だと言ったのです。
その理由として
・造成前は田んぼだった
・風通しが悪い
・土地が三角形だ
・痴漢や盗難など軽犯罪が多い地域だ
ということを挙げていました。
(4番目については、事実と異なる可能性もあります。1件あった事実に尾ひれがついているのかもしれないので、慎重に見極める必要があります。)
では、良い土地とは何でしょう。
水はけがよい
風通しがいい
日当たりがいい
生活が便利だ。
これらの基本的な条件に加えて、最近では災害に強い地域ということも重視されているのではないでしょうか。
近年全国的に自然災害が多発していて、今まで災害に合ったことがない地域だから大丈夫とはいえない状況になっています。
また、ここ50~100年規模では災害は発生していなくても、もう少し長い何百年というスパンで考えると、かつて災害に見舞われた経験のある土地だということもあります。
どんな土地であれ、今まで何もなかったのだからうちは大丈夫という思い込みにとらわれないことが大切です。
また、以前海だったところを埋め立てたなど、埋め立て地や造成地は、地盤の強化がなされているかのチェックが欠かせません。
許可を取るのが困難ですが、田んぼを住宅用地にして家を建てた場合にも、地盤の強化が必要ですし、もしかすると湿気対策が必要になることも考えられます。
賃貸物件だと、どうしてもそこら辺のチェックは甘くなってしまいます。
というより、その土地が以前どのように活用されていたかということを登記簿までチェックする入居者は殆どいないと言っていいでしょう。
しかし自分で土地を購入するとなると、話は別です。
一生に一度あるかないかのビッグイベントに妥協は許されません。
後悔のないよう、徹底的に調べるべきです。
あとは自分の目で実際に確かめるべきです。
四季折々の様子をチェックするのは現実的ではありませんが、朝・昼・晩の時間帯、また平日・休日による違い(騒音など)を確認しておくべきです。
何らかの問題があれば、その対策はできるのかを検討し、もし解決できなければ、例え他の条件がよかったとしても、諦める勇気も必要です。
不動産屋などに「いついつまでに決めて下さい。」と言われたことで、焦って決めてしまうことのないようにしたいものです。
締切りを提示されると、焦って冷静な判断が難しくなります。
考えに考えたあげく最後の大事な決断を第三者に委ねてしまうのは愚の骨頂です。
「こんないい条件はラストチャンスだ」と思い込まずに、駄目だったら自分には縁がなかったんだとスッパリあきらめるべきです。
このような条件に加えて家相を考慮される方も多いと思います。
間取りを考える上でも、玄関の向きや、水回りの位置などは気にされる方が多いと思います。
いざ、これらについて勉強を始めてみると、気を付けるべき点が多すぎて結局どうすればいいかわからないと、お手上げ状態になってしまいます。
しかし、それらは覚えようとするからうんざりしてしまうのです。
そこで、なぜ気を付けるべきなのかというところまで調べてみると、理に適っていることだということがわかります。
例えば、間取りで言うと、キッチンは東か東南が良いというのは、
・朝日が入る。
・北側だと冬場に寒い
・西向きは食品が傷みやすい
というように、主に台所を預かる主婦の健康面という観点から、理に適っているのです。
立地についても、例えば、「カーブの外側は良くない」というのは、車を運転される方は経験があるかと思いますが、曲がるときどうしても外側に飛び出そうとする力が働くので、事故に巻き込まれる危険性があるからだとわかります。
また、先に挙げた「三角の土地はよくない」というのも、「欠ける」ことはよくないのだと言われると迷信の類に聞こえますが、土地の有効活用を考えるとやはり四角いほうが無駄がありませんし、反対に土地の形に合わせて変則的な建物を建てることはコストアップにもつながります。
スタンダードとされるものは、それなりの選ばれてきた理由がある筈です。
基本を押さえた上で、オプションを考えるのが得策だと思います。
言い伝えや迷信にしか過ぎないという思い込みは捨て、昔から言われ続けていることには何らかの意味がある筈だと冷静に考えてみるだけの価値はある筈です。
家相について詳しく知りたい方は、次のサイトがお薦めです。
「家相入門」http://ww8.tiki.ne.jp/~elbe2/
また、各住宅会社のHPにも、土地探しのポイントについて書かれたものが幾つもありますので、そちらも参考にして、良い土地・物件を探されるのがよいと思います。
長文になりましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました(*’ω’*)