『孤独のチカラ』 自己と向き合う孤独な時間は必要
この本を見つけたときはかなり鬱々とした状態のときでした×××
それはまさに、この本の中にも書かれている、「良くない孤独」の状態のときだったといえます。
でもそのときは、マイナス指向で思考が負のスパイラルに陥っているという自覚があるにも関わらず、その状態から抜け出すことができずに苦しんでいました。
そんなとき私は、眠ることでその苦しさから解放されることもあるのですが、それすら思うようにできないときは、かなり長い間苦しむことになります。
私は最近、独りの時間が必要だと、強く思うようになりました。
それは、このブログを書くのには、ある程度まとまった時間が必要なこと、英語学習をしていることなどによります。
他にもやりたいことが多すぎて、思うように独りの時間が取れなかったとき、過度にストレスを感じてしまいます。
そしてその苛立ちが形を変え、自分が今までできなかったことやしてこなかったことを後悔するうちに、自分に対して自信がなくなり、自分が存在する意味を見失い自己否定の考えに陥るようになりました。
このような苦しみから抜け出す方法を知りたいという気持ちもありましたが、『孤独のチカラ』というタイトルから、孤独は素晴らしいものだと認めている(=自分の考えが認められている)という風に感じて、ちょっと読んでみようかなと思ったのです。
著者は、孤独=悪ではない と言います。
孤独を恐れる必要はないし、孤独の時期に力をためることがその後の人生を豊かにするというようなことを述べています。思春期や青年期に読むべき、「孤独の書物」の紹介もしています。
独りを好むことがあまり好ましく思われない社会の風潮の中で、「孤独は悪くない」と認めてもらえたことで、孤独を好む自分を認めてもらえたのだと感じました(*’ω’*)
筆者は作中でしばしば、「単独者」という言葉を使っています。
「孤独」という言葉には寂しさがつきまといますが、「単独者」という言葉からは、自らすすんで1人でいるという意志を感じられます。
受動的孤独ではなく、積極的孤独を選ぶべきだというのです。
このひとりの時間にすべきことの提案もされています。
その中で私が取り入れたいと思ったのは、「内観法」です。
自分の心の内を見つめる方法なのですが、そのとき心の傷と折り合いをつけていくのではなく、とにかくしてもらって嬉しかったことなど、よかったことばかりを思い出すのです。
してあげたことではありません。
これにより、すべてに感謝できる自分ができるというのです。
それに対し、他者を寄せ付けない、あるいは排除したがるのは典型的な悪い孤独力だといいます。
そんなマイナスの感情にのみこまれてしまいそうなときは、
力任せに抑えず、負の感情に添いつつずらす
心の具合が悪い時は、身体からアプローチして気分を変えていく
のが良いようです。
私と同じように負の考えに陥る人がいるということと、それについて対処する方法を知ったことで、より良い孤独の時間を過ごせるようになれると思います。
これからは、心だけでなく身体と向き合うことも忘れない、健全な単独者でありたいです(@'ω'@)