keronote’s blog

本の紹介、英語学習の記録を中心に、PC・スマホ関連、日々の生活のお役立ちネタも交えながら色々と書いていきます。少しでも楽しんでいただけたら、また何かの役に立てれば幸いです。

『子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい』

久しぶりに本の紹介をします。

今回紹介する本はこちら、

『子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい』

です。

 

 

別に我が子を億万長者にしたいわけではありませんが、私自身が「プログラミングができるようになりたい」という憧れを持っていること、最近小5の子どもにScratchをさせてみたところ、少し興味を持ってくれたことから、この本に興味を持ちました。

 

2013年9月、アメリカのオバマ大統領が国民に向けて、コンピューター科学のスキルを学んでもらおうという内容の、ビデオメッセージを公開したそうです。

その中の、

スマホゲームで遊ぶ代わりに、スマホゲームをプログラミングしてみませんか?

というメッセージにしびれました。

 

一部の理系の人間の、そのまた一部の興味を持った人、特別なスキルがある人がするというイメージがあるプログラミングを、全国民に向けて推奨するメッセージを、国のトップが、3年も前に大々的に演説していたということに衝撃を受けました。

 

私は、与えられたものを「使う」だけでなく、「作る」ということへの憧れがあります。

しかし、この本ではもっと大きな、子どもがプログラミングに触れることのメリットを紹介しています。それは、次の3つです。

・ものごとの仕組みをより深く考えるきっかけになる

・じっくりと論理的・創造的に考える訓練になる

・世界を別の視点から捉える機会になる

つまり、プログラミングを学ぶ目的は、プログラミングできるようになることではなく、その過程で得られる考え方を学ぶことだということです。

 

では、そもそもプログラミングとは何か?

プログラミングの基本要素は

処理・分岐・反復 です。

といっても、これだけでは何のことだかわかりません。

これを、子どものおつかい、自動販売機の例に例えて分かりやすく説明しています。

 

大人だったら「お好み焼きを作るから、材料を買ってきて。」と頼めばいいところを、

幼い子どもへは、「どこで買うか」「何を買うか」「いくらの商品を買うか」「売っていなかったらどうするのか」など、細かい指示を出してやる必要があります。

その細かな支持がプログラミングだという説明に、納得です。

 

また、ゲームとアルゴリズムは切っても切り離せない関係だといいます。

アルゴリズムとは問題を解く手順であり、その手順を矛盾なく厳密に表現する手段がプログラムなのです。

 

コンピューターを動かすためのアルゴリズムについて、コンピューターを使わずに学ぶ方法も紹介されています。

このような考え方の練習は、国語や算数の学習にもつながると思うので、義務教育でアルゴリズム学習の時間があればいいなと思います(*’ω’*)

 

では、実際にプログラミングを学ぼうとしたとき、一般的なテキストコードをずらずら書き連ねるプログラミングでは、挫折してしまいそうです。

現在では、教育用のプログラミング言語がたくさん開発されているそうで、この本には、記事の冒頭にも書いた「Scratch」をはじめ、様々なビジュアルプログラミングが紹介されています。

ビジュアルプログラミングでは、命令がブロック状になっていて、幾つものブロックを組み合わせることによって、キャラクターを動かしたりできます。

出来上がったゲームなどを共有し、他の人に遊んでもらうこともできます。

「Scratch」は海外発ですが(日本語にも対応しています)、文部科学省発の「プログラミン」というのもあります。

 

このようなビジュアルプログラミングを利用し、子どもがプログラミングを学べる場として、多くのワークショップなどが開催されているようですが、どうしても大都市に偏りがちになります。

また、親が関心を持っていないと、ゲームはしても、プログラミングに関心をもち、プログラミングをしたいと思う子どもはなかなか増えないのではないかと思います。

 

きっかえさえ与えてやれば、子どもは面白いと思ったものは、自らどんどん突き進んでいきます。

この本を読んで、目に見えなくても、日常生活の多くのことがコンピューターと密接につながっている現代において、プログラミングについて学ぶことは社会の仕組みを知るための気づきとなり、重要だと思うようになりました。

 

昨今、貧困問題と相まって、教育格差は間違いなく広がっていると思います。

これ以上格差を広げないためにも、政府は義務教育におけるコンピューター学習を主要教科と同レベルくらいで進めてほしいと思います!

私も子ども時代に、「パソコンをしたい!」とずっと思い続けていたので、結構強い思いがあります(;^ω^)

当時はインターネットもまだなかった時代だったのですが、漠然と「パソコンがしたい」と思っていたのです。。。パソコンで何ができるのかも知らなかった頃のことです(;´Д`)

 

ちなみに、わが子の将来の夢は

You Tuber!!

…億万長者になれるかな~( ̄▽ ̄)