keronote’s blog

本の紹介、英語学習の記録を中心に、PC・スマホ関連、日々の生活のお役立ちネタも交えながら色々と書いていきます。少しでも楽しんでいただけたら、また何かの役に立てれば幸いです。

神社の基本の「き」を知りたい人に、『田中ひろみの神社に行こう!~イチからわかる参拝案内』がおすすめです。

以前別の本の紹介記事でも書いたことがあるのですが、私が昔住んでいたところは近隣でも有名な大きな神社が歩いて行ける距離にあり、祀りごと、お祭りなどでお参りしたり、朝夕に犬の散歩で訪れたりと、神社がとても身近な存在でした。

何となくいつも大きな存在に守られているような感じを抱き、またそのような地域に住んでいることを誇らしく感じたものです。

 

引っ越してしまった今では、残念ながら神社に行く機会は年に1度あるかないかになってしまいました。

 

神社には独特の厳かで静謐な空気が漂っているように感じますし、大きな神社の存在感に圧倒され、大きな鳥居を見るとワクワクした気持ちが抑えられないミーハーな自分がいます。

普通は神社では気持ちを静めるもの、静まるものだと思いますが、日常と異なる空間に少し舞い上がってしまうようです…。

 

パワースポットなるものの人気と、ここ数年の外国人観光客の増加に伴い、日本古来のものにスポットライトが当たるようになったこともあり、神社巡りも静かなブームになっているようです。

 

でも参拝する度に「どうするんだっけ?」と考えてしまうのが、お参りの作法です。

「二礼、二拍手、一礼」は知っていましたが、参道は端を歩く(真ん中は神さまの通り道)ということは最近知りました。

今回紹介する『田中ひろみの神社に行こう!~イチからわかる参拝案内』は、お正月、お祭り、人生の節目などに訪れる身近な存在の神社のことを、もっと知りたい。でも難しかったり面倒なのはいやだなと思う私のような人に、ピッタリの神社入門書です。

 

上記のようなお参りの作法だけでなく、社殿の造りや鳥居、狛犬の種類や説明、神主・巫女の仕事、古事記の成り立ちの説明も一部あります。

 

私が個人的に嬉しかったのが、

・手水場

大祓詞

神職の階級

についての記述です。

手水場ではお参りの前に手を洗いますが、口をすすぐ人も見受けられます。しかも柄杓に直接口をつけているのを見ると、それが正式なのならちょっと嫌だな…と思っていました。

この本によると正しくは、

左手、右手と洗ったあと、左手に水を受けて口をすすぎ、再度左手を洗う

そうです。(水を汲むのは一度だけ)

 

大祓詞は、茅の輪くぐりや荒神祭などの神事に参加した際、参列者が神主さんと一緒に奏上する詞です。

意味はわからずとも神主さんに合わせて祝詞をあげると、不思議とその時間だけ熱さ寒さが遠のくような気がします。その独特の空気感を味わえる大祓詞は全国の神社共通のものなのだということが分かり、(当然と言えばとうぜんなのでしょうが…(;´Д`))何だか嬉しくなってしまいました。

 

神職の階級はお参りには全く関係ないのですが、神社の近くに住んで初めて「宮司」以外の「禰宜」、「権宮司」などの職を聞いたものの、(同じ子ども会の親御さんがそういったご職業でした)それらはどう違うのかとは聞けず、気になっていたことでした。

 

イラスト満載の可愛らしい本ですが、そういうちょっとした情報が色々と載っているのが楽しかったです。

もっと詳しく知りたいと思う前のスタート地点に立つのにピッタリの本だと思います。

名称など難しくて覚えられない部分も多々ありましたが、今は「色んな種類があって面白いな~。」と思うにとどめ、神社を訪れる機会がある度に少しずつ覚え、発見していけばいいかなと思います。

 

また、マンガで書かれた巫女さん体験やお伊勢参りの様子を見ると、お参りに行きたくなりうずうずしてきます。

 

さいごに書かれている、

神社は神頼みをする場所ではなく、氏神様に日頃の感謝を伝える場所だ

というのもなるほどと思いました。

とはいえ、行けばやっぱりお願い事をしてしまうと思いますが(*´ω`*)

これからは、お願いごとプラス日ごろの感謝の気持ちを伝えるということをしていきたいと考えるようになりました。

そうすることで、自分の内面と向き合うこともできるのかもしれません。

 

私は日本人であるけれど、日本的なもの(それは伝統芸能であったり、文化遺産であったり、歴史であったり様々です。)を詳しく説明できるほどには知りません。

そして宗教感も薄いのですが、改めて自分の人生を振り返ってみると、意外と密接に神さまと関わってきたことに気づきました。

これまでは作法や基本的知識など、知らなくても仕方ない、分からなければ年配の方に教えてもらえばいいという考え方でした。

しかし、年齢的には伝える年代にさしかかってくる頃なので、もっと意識的に学んでいきたい、知りたいと考えるようになりました。

その最初の一歩となり得る、素敵な本に出会えて本当にラッキーでした。

 

一度今の住まいの氏神様にお参りしてみなくては~(*´ω`*)

 

田中ひろみの神社に行こう! ?イチからわかる参拝案内?

田中ひろみの神社に行こう! ?イチからわかる参拝案内?