夢の扉~EXT DOOR~
▶挑戦者たちの物語にパワーをもらう!
私がドキュメンタリー番組、「夢の扉プラス」を知ったのは、ここ半年内のことです。
頑張っている中小企業を紹介する番組が好きなので、時間が合えば見ていますが、この本の存在も、この番組が始まってもう12年目に突入している長寿番組であることも知りませんでした。
(2011年4月に、「夢の扉」から、「夢の扉+(プラス)」に番組名変更)
長く続いているということは、それだけ人を惹き付ける何かがあるということです。
それは、おそらく誰もが頑張っている会社を、人を、見ることが好きだからだと思います。
現状の生活に100%満足している人なんてほとんどいないはずです。
だから、夢を追い求め、数々の苦難を乗り越えながら成功を収めた(もちろん、当の本人たちは成功者だとも言いませんし、慢心してはいないのですが)人たちが、どのようにして夢を叶えたのかを知りたいという思いを持つ人はとても多いと思います。
そして、やはり何かを成し遂げた人たちにはパワーを感じます。
だから、このような体験談から夢を実現するためのヒントをもらいたいと思うと同時に、単純にその情熱を感じとりたいと思うのです。
私は、煮詰まった考えに落とす一滴の清涼剤を求めて、このような番組を視聴し、本を読みます。
さて、この本に登場するのは、2010年に放送された回の中から選定された、九人の挑戦者たちです。
いかにその会社の業績が優れているか、世界で認められているか、唯一無二の商品を作っているかなどが注目を集めやすい中で、それを興した人物にスポットを当てているのが、この本(番組)の特徴です。
業種も、代表者の経歴や年齢、資本金も異なる9人に共通しているのは、誰かを助けたいという思いです。そして、熱くあきらめない思いがあります。
会社を興し存続させていくには当然、自分はこうしたいという確固たる意志が必要です。
強い意志があるからこそ、壁にぶち当たってもあきらめない、何とか打開策はないかと試行錯誤を繰り返すことができるのです。
ゼファー株式会社の代表取締役会長、伊藤瞭介さんは、
社長になる人は、ビジョンを語れる人でないとダメ。ここで大事なのは『語れる』ことだよ。ビジョンを持つだけじゃダメ。ビジョンを持って、人に語る。人に伝えるんだよ。
と言っています。
さらに、感動を分かち合う“感性”を持ってこそ、ビジネスとしてのモノづくりができるとも言っています。
いいものを作るだけではダメ。それを知ってもらわなければならないということは、他の代表者たちの多くが言っていることです。
良いものを、自社の商品の価値を知ってもらうということは、製造業に限らず、サービス業やどんな業種にも重要なことだと思います。
夢の扉の番組HPを見ると、
あらゆる業界・ジャンルで「未来の夢」をめざす人・プロジェクトに密着するドキュメント番組
番組のテーマは明るい未来を開く〈夢〉。 そして、主人公はあらゆる分野・業種・フィールドで、近い未来、大きな夢の実現を目指す「未来の原石」たち…
とあります。
残念なことに、この本で紹介された株式会社シコーは、2012年8月10日 民事再生法の適用を申請。現在は上海の会社に事業譲渡され、新シコー科技株式会社となっています。
しかし、その他の会社は、現在更なる成長を遂げているようです。
挫折や失敗を恐れて何もしないのではなく、自信を持って何かを始めたり続けたりすることが、新たな夢に近づく一歩となるのではないでしょうか(・´з`・)
<まとめ>
未来を作るのは自分自身。
確固たるビジョンを持ち、それを知ってもらう為の努力を惜しまなければ、夢はきっと叶えられると信じて、あきらめずに続けていくことこそが大事