カイジ「命より重い!」お金の話
▶知らなかったでは済まされない
とてもわかりやすくお金の基礎知識を学べる本です。
そして、のっけから予想通りの怖さでした。
そもそも福本信行氏の描く人物の表情が、その人の心の深淵を見るようで怖いのですが、いかに自分がお金に対して甘いかということを、遠慮なく突きつけられる怖さがありました。
そして、そのことを何となく感じていながら、曖昧にしてきた自分を戒め、現実から目を背けてはいけないと思うようになりました。
消費者金融(昔でいうサラ金)からお金を借りたことがある人は、実に1500万人にも上るといい、さらに多重債務者も107万人もいるそうです。
もう1年以上(本当はもっと前からかもしれませんが、ラジオを聞くようになったのがここ1年くらいなので)、毎日ラジオから流れる過払金返済相談のCM。
これだけ頻繁に流れるということは、相当実入りがいい商売(といっていいのかわかりませんが)なのでしょうし、それだけ多重債務者が多いことを表していると思います。
“借金”という言葉は誰しも使いたくないし、マイナスなイメージをもっています。
けれど貸す側は、あの手この手でお金を借りてもらおうとしてきます。
金融業者側は借りる側の考え方のクセを熟知して、借りることに抵抗感をなくし、「このくらいなら返済していける。」と考えさせたり、投資などに関して、「このやり方なら儲る。」と思わせるのが定石だということを知っていなければならないと感じました。
残念なことに、私にはカイジの“素養”があるようですΣ(゚д゚lll)
本の中でいくつか質問があり、そこで選んだ私の回答は、全てカイジ的な考え方によるものでした。
つまり、先に述べたような考え方のクセがあるということなので、金融業者などに付け入られやすいと言えます。
しかし、そのような傾向にあることを自分で知っていれば、それを自制することも可能だと思うので、“うまい話”に騙されないように細心の注意を払いたいと思います(`・ω・´)ゞ
数々のマネー本を読んできましたが、その中でもこの本は例えがわかりやすく、自分が正しいお金の知識を持っていないことを思い知りました。
その中から、これは覚えておきたいと思ったことを、抜粋してみます。
・ご褒美思考ではお金はたまらない
・金額が増えれば増えるほど、人は1円を軽んじていく
・【問題】どっちが有利?
「元金均等返済」と「元利均等返済」、「単利」と「複利」
【答え】「元金均等返済」、「単利」を選びましょう。
・期待値が高いギャンブルというものがある。
“It’s your responsibility.
自分を守っていくのは、自分の責任。
マネー教育がほとんどなされない日本において、お金について、身を守るために知らなければいけないことがたくさんある。“
という著者の言葉を胸に、考え方のクセをなおし、正しいお金の知識を持って生活していきたいと思います。
【さいごに】
連帯保証人になることを頼まれたら…。
「まずは身内に相談してみなよ」
こう、声をかけるのがお薦めだそうです。。
この言葉が私達を破産から守ってくれるのです。