海王丸の登檣礼(とうしょうれい)~ふくやま港まつり2016にて~
登檣礼(とうしょうれい)というのをご存知でしょうか?
福山市では毎年「ふくやま港まつり」を開催しています。
福山港国際コンテナターミナルにて実施されるイベントは、帆船を楽しむことのできるイベントとなっています。
年により船は異なりますが、今年は海の貴婦人と呼ばれる真っ白で凛とした美しいフォルムが印象的な、海王丸が寄港しました。
イベントは三日間に渡って実施され、セイルドリル(港に停泊中に行う、帆を張る・畳むという一連の訓練)、船内見学、また夜はライトアップなど、帆船好きにはたまらないであろう、またそうでない人もきっとその優美さに魅了されること間違いなしのイベントです。
また、福山港内でも普段は入場できない国際コンテナターミナルへ入場できるので、国際コンテナを間近で見ることができ、海コン好きにもたまらないイベントです。
その最期をしめくくるのが登檣礼です。
帆船がが寄港地を離れる際の別れの挨拶と言えます。
名前だけは聞いたことがあったのですが、実際に見るのは今日が初めてでした。
マストの数、3か所に別れた訓練生たちは合図と共にそれぞれのマストへと登っていきます。
メインマストの高さは水面から46mになるそうです。
私は動画を撮っていましたが、全景を撮るために船体から50m以上離れていたのにも関わらず、真上を見上げているかのような高さでした。
その後、マストから水平に伸びているヤードと呼ばれる、帆を張るための横棒へ等間隔で並んでいきます。
揺れる船上でキビキビとした動きで登っていき、びしっとヤードに並んだ姿は壮観でした。
その後揃って「ご~きげ~んよ~う~~~。」と3回、大きな声で挨拶をして、フィナーレとなります。
カッコいい帆船が見られるというくらいにしか思っていなかったのですが、とても感動しました。
見送りに来ていた人たちのなかには、訓練生のご家族の方もいらっしゃったようで、その雄姿に感動してか分かれを惜しんでか、涙を浮かべている様子にじんときました。。。
曇り空の寒い日でしたが、そんなこと忘れてしまうくらいの圧倒的な造形美に酔いしれたひとときでした。
全く船・帆船に興味がなかった私が、これほどまでに引き込まれてしまうとは、自分でも驚きでした。
願わくば次回は帆を張った雄姿を見たいものです(*´▽`*)
海王丸について詳細はこちら
https://www.jmets.ac.jp/academic/ship/kaiwomaru/index.html
ふくやま港まつりについて詳細はこちら
「福山市ホームページ」
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/kowankasen/75581.html