keronote’s blog

本の紹介、英語学習の記録を中心に、PC・スマホ関連、日々の生活のお役立ちネタも交えながら色々と書いていきます。少しでも楽しんでいただけたら、また何かの役に立てれば幸いです。

やせる!若返る!病気を防ぐ!腸内フローラ10の真実

 

 

▶腸内細菌が全てを司る!?

 ここ数年、機能性食品というものを店頭でよく見かけるようになりました。

ヨーグルトはその最たるもので、ビフィズス菌、乳酸菌、ガセリ菌、クレモリス菌…と百花繚乱・よりどりみどり、「細菌の宝箱や~」と言いたくなるくらいです(≧▽≦)

なので私は、腸内フローラという言葉を初めて聞いたとき、また新しくヨーグルトに入れられるような役立つ菌が発見されたのだろうぐらいにしか思っていませんでした。

しかし、腸内フローラは菌の名前ではありませんでした。
腸内フローラとは、細菌たちの生態系の事を指した呼び名です。
フローラという言葉から何となく想像がつくように、

個性豊かな細菌たちが、腸の中で花のように」咲き乱れている、その全体を指すときに「腸内フローラ」といいます。

と説明されています。

腸内細菌と聞いて私が真っ先に思いつくのは、先にも書いたヨーグルトに含まれているビフィズス菌などです。
これらの菌は腸を整えるなどの働きにより善玉菌と呼ばれ、お腹にたくさんいるほど良いと思われてきました。
また反対に悪玉菌と呼ばれるものもあり、これは当然排除されるべき存在でした。

ここまでの知識は、大抵の人が何となく知っていたり感じているものだと思います。
しかし、この本を読むと腸内細菌に対する見方が変わってきます。


腸内細菌を「善玉菌」「悪玉菌」とわけることは、じつは難しいのです。
重篤な病気を引き起こす菌の親戚が、病気を防ぐ重要な役割も果たしています。

という事実を私は初めて知りました。
善玉菌と悪玉菌の境界がはっきりしていないこと、善玉菌が多ければよいというわけではなく、それぞれの菌のバランスこそが大事だということなど、とにかく腸内細菌の知らなかった事実がてんこ盛り、驚きの連続です! w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w

 ・肥満を防ぐ役割をもつ短鎖脂肪酸を作るのは腸内細菌  
 ・糖尿病を改善する
 ・肌のシワを改善するエクオールという物質を腸内細菌が作る
 ・腸内環境の改善はアレルギー予防になる

といったことは、知らなかったことですが、何となく想像がつく部分もありました。
「よく分からないけど、お腹にいいらしい」と思っていた菌が良い効果をもたらすのはお腹だけに限らないこと、そしてどのように体に良いのかということを具体的に知ることができました。

 このような効果をもたらす細菌たちのエサは野菜などの食物繊維だそうです。

私はアレルギー体質で、そろそろシワの気になるお年頃なので、これからもしっかり野菜をとることを意識せねば!と心に誓いました(・∀・)ノ


しかし、

 ・腸内細菌がいないと、脳は正常に発達できない
 ・腸内フローラしだいで、性格が変わる
 ・うつ病自閉症の原因のひとつとも考えられている

 という内容は、腸内細菌はそんなところにまで影響を及ぼすのかという驚きと、腸内細菌にヒトは支配されているのだというような、軽い恐怖も感じます((( ;゚Д゚)))

腸内細菌は自らが生き残るために、 

動物の腸内でさまざまな物質を作り出し、脳に働きかけて社会的な行動を促したのではないか

 ということまで考えられているのです。

そのようなことから、

“私”とは“腸内細菌と私”

と言っても過言ではないかもしれません。

さらに驚きなのは、海外では大便を移植する「便微生物移植」が行われているという事実ですΣ(°Д°;
これは偽膜性大腸炎等に効果があり、抗生物質が効かない患者に92%もの成功率だということです。


この移植の意図するところは、腸内に良い菌だけを入れるのではなく、多様な菌を丸ごと入れることにあります。
”腸内細菌はチームプレーをしている”のです。

日本ではまだ便微生物移植は行われていませんが、難病対策における特定疾患である潰瘍性大腸炎クローン病の治療法として研究が進められているそうです。
今後の腸内フローラの研究に目が離せません!

<まとめ>
お腹の中には生態系が形作られている。
良い菌・悪い菌のバランスが大事
腸内フローラの今後の研究に期待大!!