フリーで働く前に!読む本
▶自在力を身につける!
この本を読んでまず不思議に思ったことは、なぜタイトルに自在力という言葉を入れれなかったのだろうということでした。
それほどこの本には自在力という言葉が多く出てきます。
では、この耳慣れない自在力とは一体何でしょうか。
筆者の言う自在力という言葉は様々な意味を含んでいますが、
自在力=いつでも、新しく、魅力的なオファーが来る力
だと言っています。そして、
自在力のある自分になる為には、他の誰も真似のできない、
圧倒的な“個”の力を身につける必要がある
とも言っています。
私たちは何らかの組織に属している限り、いつ何時不測の事態に襲われるかわかりません。
しかし、自在力があれば人生の主導権を持てます。
こんな筈では…と嘆くのではなく、どのような状況にも応じて自分の望む道を選び取っていくことができます。
運がいい、ついているように見える人は、そうなるような線路を敷いている。
のです。
ではどうすれば、そのような線路を敷くことができるのか。
1.いつもと同じことをしていてはダメ
あなたが動くことで周辺が変わります。周辺が変わることで、あなたを取り巻く環境が変わっていくのです。
例えば、
・アクセスは減らせ!(サイト構築)
・チャンスなんて手放せ!(、執着を断つ)
・敵を増やせ!(敵を明確にする)
・自分から、会いに行くな
・パターンを壊せ!(オリジナルであること)
・目標は持つな!→目標に見える欲は状態でしかないことが多い。
というようなことです。
一見ギョッとするような、常識とは正反対の事が多く書かれています。
自分自身を変える為には今までと同じことを続けていてはダメなのです。
2.社外でも評価される“技”を身につける
目の前の課題に対し、一心不乱に全力で立ち向かい成果を出せたときに、その能力を待ち望んでいる人が、外部にもたくさんいた
ということが起きるのです。
また、フリーランスの方の実例を通して以下の7つの力が大切だと言っています。
1. 自分を、しっかりとアピールする力
2. 人同士をつなげる力=人脈力
3. 発想で勝負する力
4. コミュニケーションを生む力
5. 適正に判断できる力
6. 行動する力
7. 情報力
中でも私は1と3の重要性を感じました。
まず、自分を際立たせるということ、他と比べられない商品をつくることを考え実行すべきだということです。
そしてその競争のない状態を、筆者はブルーオーシャンと呼んでいます。
自分が、または自分の手掛ける商品やサービスが唯一無二の存在となるためにどのようにすればよいかを、突き詰めて考えていくべきだというのです。
3.自分自身を、価値ある商品に仕立てる方法
以下の項目を総合化して出来上がるキャラクターを徹底的に考えて、きちんと打ち出すことで、自分自身が価値ある商品になれるといいます。
1. 名前=ネーミング
2. 売り文句=キャッチフレーズ
3. カタチ=仕様
4. 色=カラーリング
5. 価格=イメージ形成
芸能人でもないのにネーミングやキャッチフレーズがいるの!?と思いましたが、なりたい自分をしっかりとイメージしてブレないことで個性をアピールできるし、他人に覚えてもらいやすくなることがビジネスにもつながっていきます。
この本では必ずしもフリーになることを勧めているのではありません。
ただ、今は望む望まないに関わらず、いつそのような事態が起きてもおかしくないという時代です。
個を高めることの重要性、またその為にどうすればよいかというヒント(道しるべ)を知っていることで、どのような場所でも生き残ることができるということを教えてくれた本でした。
<まとめ>
競争のない状態=ブルーオーシャンをつくるべき
自分自身が価値ある商品になる
辞めさせてくれなくなったときが辞め時