『乙女の教室』
先日紹介したアドラー心理学についての本は、今まで読んできたどんな自己啓発書などよりもシンプルに、私がこれまでの人生でうまくいかなかったことの原因が書かれていた。
そしてこれからの自分がどうあるべきか、という指標が示されたと感じたので、今後こういった“生き方に”類する本を読んでも、今回味わった衝撃と感動を受けることはないだろうと思った。
しかし、その思いもまだ冷めやらぬうちに、それとはまた違う衝撃を受け、
「私はこう生きたい」と感じられたのが美輪さんの本だ。
美輪さんの言葉はとても美しい。
柔らかく、
強い。
読んでいると、美輪さんの温かく、でもパッと鮮やな花々で彩られた世界に包まれているようだった。
美輪さんの言葉はその中で、一対一で話しかけられるのではなく、部屋の中に自然と響いてくるという感覚。
読んでいる間は異世界にトリップしているような浮遊感を感じた。
ちょっと大げさかもしれないけれど、間違いなく私はそう感じたし、そんな夢のような雰囲気を感じながらも、美輪さんのメッセージはハッキリと私の胸に刻まれた。
これから先、私が心に留め置いておきたいこと、積極的に取り組みたいことはこんなことだ。
・「ありがとう」を言う
~今まで以上に。嫌いな人にはなおさら。
・感情より理性を大切にする。物事を俯瞰して見る。
・愛されるより愛する方が幸せ。
・口からヘビを出して生きるより、宝石やお花を出して生きる。
・いつも微笑みを絶やさない。待たれる人になる。
・ハッピーエンドのドラマを思い描く。自分自身でそれを創り上げていく。
・自分の身の丈に合った暮らしをしながら、よりよく生きようと心がける。
こうして抜き出してみるとシンプル過ぎて、なぜそうすることが自身の幸せにつながるのかわかりにくいかもしれない。
もっと詳しく知りたい方は、是非実際に手に取って美輪さんワールドに浸ってもらいたいです(*´ω`*)
この本は様々なテーマから書かれているけれど、最終的には、
自分が選び取り行動した結果が今の自分なのだということに尽きるようだ。
そしてこれは、前に紹介したアドラー心理学と共通している。
それをより具体的に、こういう行動を選び取っていくといいですよと示してくれているのが美輪さんの言葉だ。
私は選り好みをしない性格で、何でも素直に受け入れてきたと思っていたけれど、意外に
「自分はこういう性格だ、こういう考え方をするのだ、こんな行動をとることはできないのだ」
と決めつけがちなのだということに気付いた。
早い話、頑固で意固地だ。
私って子どもだなあと思ったら、何だか少しおかしくなってきた。
意地を張るのはやめ、思い込みを捨て、何でもやってみたいと思う。
やってみるのに、年齢も性別も、置かれた環境も関係ないと美輪さんも言っている。
今日行ったコンビニで、きっと野球をしているのだろうという雰囲気の学生アルバイトさんに接客してもらった。
初々しくとても一生懸命さが伝わるレジ対応をしてもらって気持ちが良かったので、袋詰めしてもらった商品を渡されたとき、私も思い切って「ありがとう!」と言った。
自分の中での挑戦。
とても晴れやかな気分になれた。
多分ちょっとだけ私の世界は変わった。