『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』
こんにちは、オフィスけろです。
唐突ですが、あなたは悲しい時どうしますか?
イライラ、もやもやすることがあった時、その気持ちをどう消化しますか?
思い通りにいかないとき、悪いのは誰?
何でこんなことになっちゃったの?
原因はそもそも何だったのだろう…。
こういうマイナスの考えにとりつかれてしまうと、ずるずると負のスパイラルに陥ってしまいがちです。
アドラー心理学では、このような心の動きの原因を探ることを目的としていません。
だから、あなたは幼少期よりこういった環境で育ったため、このような性格を形成してきたといったような決めつけもしません。
■積極的に問題解決をしていく心理学
この本はアドラー本人・弟子・孫弟子たちの言葉を「超訳」したものだと筆者は最初に述べています。
だから、実際のアドラーの言葉にどれほど近似しているか分かりませんが、心理学に詳しくない私がなんとなく認識している「心理学」と違うことは、はっきりしています。
私は、自己啓発書に近い印象をうけましたが、筆者曰く、「宗教的な概念も幾分入っている」ことによるのかもしれません。
最初に紹介したように、アドラー心理学は原因を探ることが目的ではありません。
より実践的なことに重きを置いています。
大切なことは今自分に起きている問題にどう対処するかなのです。
変えられない過去に捉われ、分かるはずのない未来を思い不安になるのではなく、今を生きるための考え方を提案しているのです。
この本では、それらの考え方や方法を、一文でシンプルに表し、それについての補足説明をこれまたシンプルに、より日常的なシチュエーションに例えてしています。
自分の身に置き換えやすいので理解しやすく、1つの項目に対する説明も短いので、もう一つ読んでみよう、次の項目も読んでみよう!と、テンポよく楽しく読み進めることができました。
印象的な言葉の数々が収められたこの本ですが、中でも私の印象に残ったもの、年齢だけはしっかりと重ねている故に気づけたこと、共感できた言葉を3つ挙げます。
(本当はどれも紹介したいくらいなのですが(;´Д`))
・目的の為に感情を利用するということ。
・あらゆる人の悩みはすべて対人関係の問題
・苦しみから抜け出すたった1つの方法は、他の人を喜ばせること(感謝されること)
さいごに。
私は私、あなたはあなた。
私と私以外をしっかりと分離できたなら、もっと互いを客観的に見つめることができれば、生きることがもっと楽になるはずです。
「私と私でない者の分離」
これをすることで、自分の問題が何かがハッキリするし、他人を客観的に見られることで、自分以外の誰かに優しくできるのではないかと感じました。