また、同じ夢を見ていた
難しく考えず、感じるままに読みたい本です。
子ども時代は不思議だ。
今よりずっと1日が長く、1年は長かった。
たくさんの経験をして、ほとんどのことは忘れてしまったような気がする。
今の自分の糧となっているかどうかは分からないが、少しずつ選び取ってきたものが、今の自分を形作っていることは間違いない。
偉そうで、自分のことを特別だと思っている女の子、なっちゃんは、自分に似ているところがあると思った。
だから、自分を特別だと思っている子どもってきっと多いのだろうと気づかされて、「な~んだ。」と思った。
自分を特別だと感じる気持ちは何も特別ではないのだ。
無駄に気負っていた子どもの頃の自分に、「もっと楽にしていいんだよ。」と声をかけたくなった。
なっちゃんが考え抜いて導き出した答えは、ここには書かない。
答えを書いてしまったら面白くない。
自分の幸せは自分で見つけなきゃいけない。
だから、時には幸せって何かを考えてみるのもいい。
一つ確かなのは、辛いことがあったとき、それから逃れるために人と関わることを拒否しても幸せにはなれないということ。
「幸せってなんだろう」
それは誰もが一度は考える、究極のテーマだ。
でも、難しく考えすぎるのではなく、この話を読んで感じた、ふんわりとした優しい気持ちを忘れることなく大切にすることが、幸せにつながるのかもしれない。