本購入のあるある!「1冊3,000円の本は買えないが、1冊1,000円の本3冊は躊躇せず買えてしまう」
図書カードが新しくなったことを知人から聞いたので調べてみようと思ったら、こんな記事を見つけたので紹介します。
日本図書普及株式会社のサイト内に、
もし手元に自由に使える3万円の図書カードがあったら、あなたならどんな本を買いますか?という、本好きにはたまらない夢のような企画のコーナーがありました。
http://www.toshocard.com/booktopics/select/new/
今年(2016年)6月1日にアップされている最新の記事は、旅とレジャーのエッセイを中心に執筆活動をされている、宮田珠己さんによる挑戦(!)です。
宮田さんは全部で13冊の本を選ばれました。
選んだ本の購入の背景が、それぞれ150~300文字程度で紹介してありました。
手に取ったことがない本ばかりでしたが、自分で買うにはちょっと…と思うけれども、読んでみたいと思う本が幾冊かありました。
何より、宮田さんの本を選んだ高揚感が伝わるようで、それらの本がキラキラと輝いているかのように感じました。
選んだ本人だけでなく、その記事を読んだ人にまで影響を与えるなんて、これは、
「自由に使える3万円の図書カードマジック」
と言えるのではないでしょうか。
私はまんまと日本図書普及株式会社の仕掛けた罠にはまってしまったのでした。
さらにとても興味深かったのは、30,000円分の本を選ぶ際の宮田さんの考えです。
3,000円の本は買わなくても、1,000円の本3冊だったら迷わず買うから、これはお金の問題ではなく、心の障壁の問題である。
この文を見て、ハッとしました。
金銭的に余裕がない私が、本に使えるお金は限られています。
だから本を買うときは、本当にその本が必要か?長く楽しめるか?何度も読み返すだろうか?などと考えたあげく、一冊1,200円以内くらいの実用書を選んでしまうことが多いです。
小説も読みたいけど、2度以上は読まないと元が取れないのではないかと思ってしまいます。
そんな貧乏性な考えが身にいついてしまっているので、図版など、「何となく面白そうだから」、「装丁などが気に入ったから」などという軽い気持ちで選ぶなどもってのほかです。
上記の宮田さんの一文は、あまり自由にお金を使えない、一般的な本好きの人たちの心の声を代弁していると言えるでしょう。
このように色々なことを妄想できる面白い企画なのだから、欲を言えばもっと1つの記事のボリュームが欲しいところです。
購入本を決めるまでにどれくらいの時間をかけたのか、欲しい本を幾冊かリストアップしてあったのかというところも知りたかったのですが、(娘さんのリクエストでクイズ本を探したいという文はありました)それらについては書かれておらず残念でした。
このコーナーはバックナンバーもあります。
ちなみに第一回は2009.6.1の田中芳樹さん。もう7年も前から続いている企画だということに驚きました。
知っている作家さん、私の勉強不足で知らない作家さんもいらっしゃいますが、全記事読みたいです。
作家さんの本棚といった書籍も出版されていて、それはそれで面白いのですが、このように身銭を切っていない、棚からぼたもち的な企画はすごく遊び心があって楽しめます。
効果のほどはわかりませんが、きっと図書カードをもっと普及させて、より多くの人に多くの本を読んでもらいたいのだろうなという会社の意気込みと情熱が、ひしと伝わってきて、
「日本図書普及株式会社の社員さん頑張って!」とエールを送りたくなりました(*^▽^*)
それにしても超有名な作家さんをもってしても、この企画を「夢のような話」と言わしめてしまうのは意外でした。
素晴らしい文や物語が書けても、「本が好き」という原点は皆一緒なのだという親近感を感じられて、とても嬉しく思いました。
今週は七夕ウイーク!星に願いを☆彡
「どうか、図書カード30,000円分使い放題のオファーが、一般人の私にも訪れますように!」
新型図書カードについての記事はまたの機会に~(*´∀`*)