keronote’s blog

本の紹介、英語学習の記録を中心に、PC・スマホ関連、日々の生活のお役立ちネタも交えながら色々と書いていきます。少しでも楽しんでいただけたら、また何かの役に立てれば幸いです。

夢をかなえるゾウ2

 

 ▶自分が困っているときに、困っている人を助ける


前作の「夢をかなえるゾウ」は2007年に出版され、発行部数200万部を突破したベストセラー本です。


当時私は、自己啓発本って何だか胡散臭い、「自分を変える為にこういったことをしてみよう」などという言葉を単純には受け入れられないと思っていました。
でもベストセラーだし表紙のイラストが気になるしという理由から、あまり気持ちを入れすぎないように気を付けながら読みました。

 

面白かったとは思うのですが、神様であるガネーシャは主人公に無理難題ばかり押し付ける点が気の毒に感じたことは覚えているものの、あまり記憶に残っていません。

(今読み返せばまた違う感想を持つと思います。)

 

そして2016年1月現在、続編は2、3と出版されており、今回紹介する2は2012年に発行されました。

今回は前作を読んだ時のように変に身構えることなく、むしろ自分を変える為にどのようなことに取り組むべきなのかを見つけられればいいなと思い読み始めました。
成長したのか単に年を取って様々な経験を積んだことで、受け入れることのできる範囲が広くなったのか分かりませんが(;´Д`)


「夢をかなえるゾウ2」の主な登場人物は主人公、ガネーシャ、貧乏神、釈迦、の4人で、主人公の男性は前作とは別人です。

 


~導入部分のあらすじ~
 サラリーマンからお笑い芸人に転身した主人公がガネーシャに出会い、ゴッド・オ     ブ・コントでの優勝を目指してコンビを組むことになった。さらに退路を断つために   300万円という大きな借金も背負わされる。
 売れっ子芸人になるという夢と借金を返さなくてはならないという現実に、主人公 はどのように向き合っていくのか…。

 


ガネーシャは「偉い神様」ということを微塵も感じさせないくらい我儘でやりたい放題で、それは幼い子どものようです。(といったら、子どもに失礼かもしれません)
偉人の名前を何人もあげ、彼にアドバイスをしたのは自分だなどと言うものの、真偽のほどは定かではありません。
そして肝心のコントの練習も一向にしようとはしません。
主人公の首を真綿で絞めるかのように、じわじわと困難な状況に追い込んでいきます。
もうそのぐらいにしてあげてよ…というくらいに。

 

ガネーシャほどではないにしろ、貧乏神、釈迦もやはり主人公を心身共に疲弊させていきます。
貧乏神は女性なので、ちょっといい思いもしているようですが、主人公が八方ふさがりな状況に変わりありません。
しかしそんなどん底から、主人公は這い上がっていくのです。

 

自己啓発本の多くは目次がありますが、この本には目次がありません。
巻末に「西野勤太郎(主人公)のメモ張」として、物語中に出てきた3人の神様の教えが抜粋されています。


通常であれば、これがそれぞれ章立てされているケースが多いのではないかと思います。
しかし目次がないからこそストーリーに集中できますし、テンポの良い展開で最後まで一気に読めてしまいます。
そしてストーリーの中に盛りこまれた沢山の”教え”が自然にすんなりと理解でき、心を打つのです。

その中で特に心に残ったのはこちらです。

・聞く耳を持つ。それが成長するための最大の秘訣。

・本を読んで解決できない問題はない―みんな同じことで悩んでいることにも気付く。

・お金は「楽しい」ことをするともらえるものと考えるようにする。

・プレゼントをして相手を喜ばせる経験をすれば、自分以外の誰かを喜ばせることは楽  しいと思えるようになる。

・自分が困っているときに、困っている人を助ける

・でも他人に与えるだけではなく、受け取らなければならない

 

究極は 自分が困っているときに、困っている人を助けること ではないかと思います。
そのような境遇の時は視野が狭くなりがちですが、そういう時に一歩引いて周囲を見渡し手を差し伸べることができれば、他人を喜ばせることができるだけでなく、自己の成長へとつながるはずです。

 

また、『いい人』であるのは良いことではありません。
なぜなら

『いい人』というのは、他人を喜ばせるのではなく、他人から嫌われたくないという気持ちから自分の欲求を抑えつけてしまう人

だからです。
そのような人が何かを手に入れることはありません。それは、

自分を抑え続けることで、どんどん『やる気』を失ってしまう

からです。

つまり、自分が困っているときに困っている人を助けることができる人を『いい人』とは呼ばないのです。


私はつい『いい人』でいることを選んでしまいますが、人とぶつからないことがいいことでは決してないということです。
他人から嫌われないというマイナス思考ではなく、相手を喜ばせたいというプラス思考になることで、道は開けます。

 

このように神様たちから沢山の教えを受けた主人公がどうなったかは、読んでみてのお楽しみということで…(*´ω`*)

 


<まとめ>
夢を叶えるために
 聞く耳を持つ。
 まず相手を喜ばせるということ。
 ただし他人に与えるだけではなく、受け取らなければならない。