日本の神さまと上手に暮らす法
▶神さまのいるライフスタイルの提案
以前住んでいたところは、すぐ近くに神社がありました。
朝になると、神事の太鼓の音が聞こえることもあり、犬の散歩コースでもあり、神社はとても身近なものでした。
常に神さまの存在を意識するようなことはなかったものの、何となく安心感に包まれていたように思います。
引っ越しをした現在、神社に行く機会も減り、初詣も行ったり行かなかったりですが、行くと何かしらのパワーを得られるような気がします。
パワースポットともてはやされる一定の場所に限らず、神社の鳥居をくぐると、そこに静謐な空気が感じられ厳かな気持ちになると同時に、高揚感を得られることもあります。
もやもやとした気持ちをリセットできるような、そんな場所でもあります。
この本には、普段使いの言葉で語られた、固くない神社・神さまとの付き合い方が書かれています。
といっても、ハウツー本ではなく、あくまで提案なのです。
方法論ではなく、お参りするこころにスポットを当てて、どのように普段の生活に神さまを取り入れて心のよりどころを得るのかということが書かれています。
海外に行くと、皆自分のことを自分の言葉で話すことができますが、日本人は自分を説明することがなかなか難しいようです。
自分のアイデンティティーとは何なのかと考えたとき、日本をもっと知りたいという思いにかられたと著者は言っています。
自然を崇拝する、言挙げしない、自分よりも相手を考えるという謙虚さ、まじりあいを認める曖昧さ、おおらかさなど、日本人の精神を、神さまと仲良くなることで知ることができるかもしれません。
※言挙げしない…どっちが正しいとか、何が偉いとか、何が正式で何が邪道とか、そうしたことを突き詰めないという神道の教え
諸外国の神々に比べると、「八百万の神」という言葉が表すように、日本は多くの神さまがいて、しかも神社という一定の場所だけではなく、ありとあらゆるところにいるといいます。
『古事記』には非常に多くの神さまが登場します。
『古事記』は、古代日本の各地で口承されていた自然崇拝をまとめたものと考えられているそうで、自然のあらゆる事象に神聖を感じた古代の日本人の精神性を、伺い知ることができます。それらを1つにまとめることなく、それぞれを尊重するところがやはり、おおらかだと感じます。
精神論ばかりでなく、正しいお参りの仕方を知りたい、神さまとの付き合い方を具体的に知りたいという方、安心してください。
この本にはそれらについても書かれていますよ!(=゚ω゚)ノ
しかし、その方法は絶対的なものではなく、心のありようが大事だということは、前にも述べた通りです。
私の住まいには神棚はありませんが、神さまに来ていただいて心地いいと感じてもらえるように掃除をし、見た目も精神的にもすっきりとしていたいと思います。(掃除は苦手なのですが…)
そして、お参りをするとき、「神頼み」をするのではなく、「誓い」をしてみようと思います。
まずは自力で精一杯やると誓い、「見守ってください」と神さまにお願いする。
お参りとは、自分の心と神さまに約束をすること。
神さまを意識すると行動が変わるということ。
神頼みをやめて、“誓いのお参り”をしてみましょう
お参りの際は名乗ることも薦められています。
これは自己確認のためだそうです。
声に出していうのは、恥ずかしいですが、今度神社を訪れる際はやってみたいと思います(`・ω・´)ゞ
多くの神さまにいつでも会いにいける、日本という国に生まれてよかったな~と自然に思える本でした。
<まとめ>
いつも身近に神さまを感じることで、本来の自分を取り戻し、
満たされた毎日を手に入れられる。
行きつけの神社を持とう!