『下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」』
前回に引き続き、筋トレ本の紹介です。
筋トレの必要性を文章で説明しているという点が共通しています。
▷運動・筋トレが必要な理由とその効果を正しく理解する
前回紹介した本はどちらかというと、「老後」にスポットを当てて書かれていました。
10年後20年後も今と同じ「意識しなくても普通に動ける」生活を維持したいのであれば、これ以上筋肉を落としてはいけない。
未来の為に今しておくべきことは筋トレだというような内容です。
一方、今回紹介する本のテーマは「アンチエイジング」です。
40代以降の女性が対象であると、著者は言っています。
一見同じようなテーマであるし、最終的に得られる効果は一緒かもしれません。
しかし、「未来の為に今しておかなければ」というスタンスではなく、筋トレをすることで「今の自分がこう変わる」というところに視点をあてている点が、前回の本とは違っています。
さて、具体的な内容ですが、
「からだ」・「ライフスタイル」・「食事」・「エクササイズ」・「モチベーション」
の、全5章で構成されています。
普段の生活に取り入れやすい筋トレの紹介と、普段の生活スタイルから変えていくために、1つの提案に対し、なぜそうするのがよいかという理由を徹底的に掘り下げて明らかにしていきます。
闇雲にするのではなく、普段の生活習慣、ちょっとしたストレッチにどんな意味があり、効果が期待できるのかを適切に理解することが必要なのだと感じました。
また、そうすることで、「やらされている感」がなくなります。
私はこうなりたいからその為にこのようなことをすると自覚を持つことで、モチベーションも保ちやすくなる気がします。
実際の筋トレですが、それほど種類は多くありません。
そして対象が40代女性ということで、元々の筋肉量が少ないことを考慮して、ハードで難しい筋トレは載っていません。
ただ、私のようにあまり筋トレをしてこなかった人間は、数回ならできるのですが、指定された回数とセット数をこなすのは難しかったです(;´Д`)
▷続けることは難しい
そして、こんな風に指定通りにこなせなかった場合に、「やっぱりやめた~。」
となってしまう人が多いと思います。
ダイエットにしろ筋トレにしろ、難しいのは続けることです。
著者はここに注目し、性格に合わせたアプローチをすることを提案しています。
巻末にはそれを測るテスト(エゴグラムテスト)も付いているので、是非やってみることをお勧めします。
私も実際にやってみて想像通りの結果でしたが、数値化されたという点で信頼度が増しました。
また、指定通りの回数ができなくてくじけてしまうことがあるという点については、筆者は三日坊主でもいいと言っています。
「これだけしかできなかった。」と、失敗の回数を積み重ねるのではなく、小さな目標を立てて、できたという成功体験を増やすことが大事だといいます。
2~3か月続けないと効果は期待できないけど、続けられなくて当たり前だとも言っています。
矛盾しているようですが、どちらも真実なのです。
要は、続けなければ効果は出ないけれど、1日休んで(サボって)しまったことを失敗と感じることにとらわれ過ぎないということです。
ダイエットやヘルス関連の情報が溢れかえっている今、結局何が正しく、どれを信用したらいいのかわかりづらくなってきています。
一度立ち止まって、自分が正しいと思っていることは本当に真実なのかをじっくり検討してから一歩踏み出してみる必要があります。
この本はその為の名トレーナーになってくれると思います(=゚ω゚)ノ
下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」 (だいわ文庫)
- 作者: 中野ジェームズ修一
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2014/09/12
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