文系でも知っておきたいプログラミングとプログラマーのこと
▶プログラミングという世界への入門書
プログラミングへの憧れが何となくだけどあったので手にしたのがこの本です。
大まかにいうと、
1.プログラマーとはどのような人たちを指し、また彼らとうまく仕事を進めるためにはどうすべきか
2.プログラムを始めたい人は何から始めればいいのか~プログラミングとコンピュータの基礎知識
といった構成から成っています。
私はプログラムの知識はないけれど、いつか自分のイメージ通りのサイトを作りたい、その為にプログラミングを学びたいと思っているので、上記の2番目の項目に期待して読み進めました。
この本の前半に書かれているのは、上記の1の内容についてです。
プログラマー=オタクというイメージをもつ人も多いと思いますが、それも強ち嘘ではないのかなと思えました。
オタクという言葉のイメージが悪いのなら、ある一定部分に対してのこだわりが強い人とでも言ってもよいと思います。
そのようなプログラマーをどううまく丸め込んで(とは筆者の言葉です)仕事を進めていくかということが、「進捗状況の会議あるある」を基に書かれて楽しくわかりやすく読めます。
業界内のことはわからなくても、ソフトがどのように作られるのか、イメージ通りの製品を作ることがいかに大変かということを知ることができます。
ちょっと難しい内容もありますが、章末に挿入された「プログラマーのファッション」や、「プログラマーの作業風景」といったイラストがあることで、プログラミングに対する敷居を低くしてくれているように感じました。
さて、私にとってこの本のメインであるのが、
第3章 「文系だから」は関係なし!楽しく始めるプログラミングの学び方
です。
”趣味としてのプログラマーになるのは、何歳からでも大丈夫です。”
”練習すれば確実に上達する”
という言葉に期待が高まります!
プログラミング言語には多くの種類があるということは知っていましたが、じゃあそれぞれの言語はどのように違うのか、なぜ違うのかということが、その言語が作られた背景も一部交えながら書かれていたので、納得して読むことができました。
「目的別のおすすめ言語と難易度」は、私のようにどこから挑戦したらよいかわからないという人間でも、何が作れるか、どういった点がおすすめなのかが書いてあるので、「このレベルなら挑戦できるかも。」と具体的に思い描くことができます。
有名なプログラミング入門サイトのURLも載せてあるので、ネット環境さえあれば興味をを持ったらすぐ挑戦できます。
また、グーグルのブラウザであるChrome(クローム)を使ったプログラミング体験のページもあります。私は現在ブラウザはIEのみ使用していますが、PCが重くならないのであれば、すぐにでもインストールして体験してみたいと思いました。
巻末の「プログラミング&プログラマー用語辞典」は、索引も含め60ページもの容量があり、初歩的な用語の意味を知るには、これを読めば事足りるのではないかと思われます。
プログラマーの間だけで使われるスラングが載っているのも興味深かったです。
本当に盛りだくさん、てんこ盛りな内容なので、本格的にプログラミング言語を学びたい!という人には物足りないだろうと思いますが、まずは 広く浅く知りたい という人にはかなりおススメです。
プログラミングの世界に対する得体のしれなさ、敷居の高さを和らげてくれる本だと思います。
これをきっかけに他のプログラミングに関する本も読み、プログラミングもできるようになりたいという思いが強くなりました。
<まとめ>
プログラミング超入門書として、敷居の低さはぴか一!
さっくり楽しく読めます。