『社会人大学人見知り学部卒業見込』に自分自身を見た
お笑い芸人オードリーの春日じゃないほう、若林君の著書を読みました。
この本は雑誌『ダ・ヴィンチ』の連載をまとめたものです。
私はこの連載をしていた当時、不定期的に『ダ・ヴィンチ』を読んでいたのにも関わらず、その間一度も読んだことはありませんでした。
連載があることは知っていたけれど、
「最近売れてきて調子にのってるんじゃないの~。」
「何かテーマが暗そうで面白くなさそう…」
と、読みもせずに決めつけていました。
すみません(;´Д`)
けれど最近、猛烈にこの本が読みたくなりました。
なぜか。
それは、日常生活でうまくいかないことが続き、ネガティブ思考に陥ることが増えたからです。
ネガティブに打ち勝つために、努めて楽しいことを考えたりもしますが、やはりどこか無理があるようで余計に疲れてしまいます。
そんな時にふとこの本のことが思い浮かんだのです。
類は友を呼ぶ。
ネガティブはネガティブを呼ぶようです。
読み始めて衝撃を受けました。
恐ろしい程に共感のオンパレードだったのです。
色々なことを考えすぎてしまい、結局どうしたらいいのかわからなくなってしまうこと、
悩みの深みにはまってしまうこと、
誰かに「大丈夫」と言ってほしいこと、
人の話を聞かないこと、
後輩との接し方がわからないこと…
日常生活のちょっとしたことに引っかかってしまい、自然体でいようと決意する。
その自然体とは一体どのような状態なのか分からず試行錯誤する。
余計に傍からみると不自然極まりなく映る(と思われているんじゃないかとびくびくする)。という、面倒臭いヤツ。
自意識高すぎの人間。
一時期よく聞いていたけど、今一つピンときていなかった「中二病」という病に、若林君は侵されていて、私も侵されているのではと気付かされました。
ページをめくる度、自分が抱えていた問題が1つずつ明るみにされるようで、驚くと同時に、もやもやしたものを形にして(文字にして)見せてもらえた安堵感も覚えました。
若林君のいいところ。
自分をダメなやつだといいながら、考えることをやめなかったことではないかな。
たとえ変わることはできなくても。
最後になってようやく相方の名前が登場します。
春日はずっと楽しそうで。
若林はずっとつまらなそうだった。
幸福感について考え辿りついた気持ちに、清々しさを感じました。
この本を読み若林君の気持ちをなぞることができたからこそ、私も共感します。
ぼくは春日に憧れている。